AGRICULTURE / CURRENT OVERVIEW
農業の現在地を、数字から読む。
担い手、耕地、荒廃農地、新規就農。原典の数字と定義を結び、日本の農業で起きている変化をたどります。
農業の現在地
日本の農業で、いま起きている
4つの変化。
担い手、耕地、荒廃農地、新規就農。まず結論を読み、次に現在の数字、最後に10年後の見通しへ進みます。01 / 担い手
農業を支える人が、
急速に減っている。
基幹的農業従事者は、昭和60年(1985年)の346万人から2025年には102万人まで減りました。 現在の平均年齢は67.6歳で、55.1%が70歳以上。一方、49歳以下は12.6%にとどまります。 40年間で働く人の約7割と、次の世代の厚みが同時に失われています。
基幹的農業従事者数の推移(1985〜2025年)
1985〜2010年は販売農家、2015年以降は個人経営体。長期変化を見るため、農林業センサスの比較可能な系列を接続しています。2025年は概数値です。
02 / 耕地
耕せる土地が、
戦後のピークから減り続けている。
全国の耕地面積は、昭和31年(1956年)の601.2万haから増え、1961年に608.6万haでピークを迎えました。 その後は2025年の423.9万haまで減少。ピークから失われた耕地は184.7万ha、率にして約30%です。直近10年間も一度も増加に転じず、年平均では約2.6万haずつ減少しています。 急落ではなく、小さな減少が毎年積み重なっているため、変化を実感しにくいことも特徴です。
全国の耕地面積(田畑計・1956〜2025年)
10年連続2016〜2025年、増加した年は0回
田畑計。1956〜2019年は長期累年統計、2020年以降は各年7月15日現在の公表値を接続しています。
03 / 荒廃農地
荒れた農地の6割は、
簡単には戻せない。
耕作されず、通常の農作業では栽培できなくなった荒廃農地は、全国に25.7万haあります。 そのうち15.9万haは、森林化などにより再生が著しく困難とされる土地です。 2024年度に新たに荒れた面積は2.4万ha、再生された面積は0.8万haでした。
荒廃農地の内訳(2024年度)
再生利用が可能
9.8万ha再生利用が困難
15.9万ha荒廃農地の全国調査は2008年開始。2021年度に調査内容が変わったため、現在と同じ基準で単純比較できるのは2021年度以降です。
1年間の動き新たに荒廃 2.4万ha再生 0.8万ha
「再生利用が困難」は、森林の様相を呈するなど復元の条件整備が著しく困難な農地です。
04 / 新規就農
入ってくる人の流れも、
細くなっている。
現行の新規就農者調査が始まった2006年は8.10万人、2024年は4.35万人でした。 18年間で農業への入口は約46%細くなり、2015年の一時的な増加以降も減少が続いています。 49歳以下は1万5,720人と全体の4割に届きません。 新規自営では65歳以上が1万4,970人にのぼり、農業への入口でも世代交代が十分に進んでいないことが分かります。
新規就農者数(就農形態別・2006〜2024年)
現行の新規就農者調査は2006年開始です。昭和期の「新規就農者」は対象範囲が異なるため、このグラフには接続していません。
2006年に始まった現行調査の、新規自営・新規雇用・新規参入の合計。基幹的農業従事者とは定義が異なります。
05 / PRINCIPLE
分からないことを、
分かったふりにしない。
「存在しない」「公開されていない」「まだ確認していない」は別の状態です。Fudo-Kiは空欄にも名前を付け、次に調べる場所を残します。
06 / EXPLORE
農業を、もっと詳しくたどる。
概観の先は、品目、作り手、土地の入口と、台帳がどこまで埋まっているかの記録へ続きます。